GIN(ジン)

キナ抽出物が含まれたトニックウォーターを比較試飲してみると・・・

キナ抽出物が含まれたトニックウォーターを比較試飲してみると・・・

ジントニックを筆頭にカクテルには欠かせない割材「トニックウォーター」。昨今のクラフトジンの人気もあってか、トニックウォーターも様々なブランドのものが手に入るようになりました。

中でも注目されているのが、アカキナノキの樹皮から抽出されたキニーネが含有されたトニックウォーター。近年まで日本で一般的に流通していたトニックウォーターはこのキナ抽出物が含まれていないものだった背景もあり、より本格的なカクテルの副材料として注目され、その種類も増えてきました。

今回はその中から代表的な銘柄を比較試飲してみることにしました。


Fever-Tree/フィーバーツリー

●Fever-Tree(フィーバーツリー)/ イギリス
ほどよい爽やかな柑橘系の香りが心地良いです。天然のキナ由来の苦味に、甘味と酸味が絶妙なバランスで整ってると感じました。「The World’s Best 50 Bars」(2018年度)において、 「ベストセラー」と「Top トレンディ」部門で4年連続1位を獲得するほど、世界のバーシーンで評価を得てるのも頷けます。


Fentimans/フェンティマンス

●Fentimans(フェンティマンス)/ イギリス
芳醇な柑橘系の香りに加え、わずかにジュニパーベリーの香りが特に残り香としてアクセントを付けていました。キナ由来の苦味に酸味がしっかりしているのも印象的でした。様々なボタニカルを使用するなど、100年以上に渡り伝統的なレシピを受け継ぐ老舗ブランドならではの逸品ですね。


CAPI/カピ

●CAPI(カピ)/ オーストラリア
シトラス香がまろやかで優しく包み込まれたように香ります。きめ細やかな泡とキナ由来の苦味によりキレのある仕上がりだと思います。「クリーンでナチュラルな炭酸飲料を作りたい」という思いが、味わいのみならずシンプルでお洒落なボトルデザインからも伺えます。


Q/キュー

●Q(キュー)/ アメリカ
テキーラの原料で有名なアガベから採れる甘味成分を使用。アガベ由来のベジーな香りが個性的です。控えめな酸味でキナ由来の苦味が楽しめました。原材料にこだわったニューヨーク発のラグジュアリードリンクブランドとして今後も楽しみです。

トニックウォーターと言っても、ブランドによって特徴があり明確に風味が異なりました。これら数あるトニックウォーターに、さらに様々な個性のあるスピリッツが混ざり合うのであれば、その組み合わせは無限大となります。

あのジンならこのトニックウォーターが合うのではないだろうか?さらにライムを絞れば・・・などと想像が膨らまして楽しめました。あとはバーテンダーさんにお任せしましょ。