VODKA(ウォッカ)映画とお酒

#0002 『ナイト&デイ』

『ナイト&デイ』(2010年公開/アメリカ)

監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:パトリック・オニール
主演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス

[ストーリー]
妹の結婚式に向かうため空港にいたジューン・ヘイヴンス(キャメロン・ディアス)は、ひょんなことからロビーで偶然に出会ったハンサムな理想の男性ロイ・ミラー(トム・クルーズ)といいムードに。しかしその出会いはCIAの諜報員であるロイが仕組んだものでした。永久エネルギーと言われる新開発の電池「ゼファー」に絡む者たちと戦うロイに起こるアクシデントに、次々と巻き込まれていくジューン・・・。

[登場するお酒]
機内でロイの近くに座ったジューンがオーダーしたのは「テキーラ」。ミニボトルに入ったゴールド色のテキーラを、スライスライムが添えられたカップに注ぐジェーン。このあとに起きるトンデモないトラブルなど予想だにせず、彼との会話を楽しむための景気付けといったところでしょうか?

諜報員として緊迫した状況に置かれているロイとの比較で、大きなギャップを感じさせる演出にテキーラが使われていました。


バニラを主体としたイタリアのリキュール「ガリアーノ」
そして、もう一つ印象的だったお酒がウォッカベースのカクテル「ハーベイ・ウォールバンガー」。豪華列車のバーカウンターでジェーンに話しかけてきた男(殺し屋)がオーダーしたカクテルです。

ハーベイ・ウォールバンガーは、ウォッカを注いだグラスにオレンジジュースで満たし、最後にアニス、ラベンダー、ペパーミント、バニラなどを配合されたイタリアの薬草系リキュール「ガリアーノ」を浮かべたもの。カクテル名の由来は諸説ありますが、おおむね共通しているのはハーベイという人物が酔って壁にぶつかったというもの。

映画の中では、この男はあるものにぶつかって悲惨な最期を遂げます。このカクテルをオーダーしたことがそのフラグであったかはわかりませんが、おそらく意図的だったと思っています(笑)

豪華二大スターの共演ということもあって、さすがに各シーンに華がありました。スパイアクションといっても、ほとんどのシーンで小さな笑いが入ってコメディに近い作品で、難しく考えずに楽しみたいときにお薦めの映画でした!

今回知ったのは、キャメロン・ディアスって女優引退宣言していたんですね。今年、第1子を誕生したそうです。お幸せに!