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渋谷にいることを忘れてしまうほど心落ち着くバー「アドニス」。

渋谷にいることを忘れてしまうほど心落ち着くバー「アドニス」。

Adonis/アドニス

多くの人々で賑わう渋谷・道玄坂のとあるビルの9階に「BAR AdoniS(バーアドニス)」はあります。ビルの高層階もあってか街の雰囲気からうってかわって、エーゲ海をイメージした白い店内と大理石のカウンターで非常に落ち着いた空間となっていて、それは渋谷にいることを忘れてしまうほどです。

こちらのバーで日々鍛錬を重ね、既に10年以上もカウンターに立っているバーテンダー吉野元氏にお話を伺いました。

── お店が9階というのもあってか、隠れ家的な素敵なバーですね?

吉野氏「ありがとうございます。ですが意外と思われるかもしれませんが、初めてのお客様も非常に多いんです。日によっては、今日は初めてのお客様ばかりだった、なんて日もあるほどです。最近は前もってお店情報を得てくる方が多いのかも知れませんね。」

── お店の名前の由来を教えていただけますか?

吉野氏「”アドニス”はスタンダードカクテルにあるカクテル名でして、それが由来の一つでもあります。アドニスはシェリー酒をベースにしたカクテルなんですが、それに加えて当店のチーフバーテンダーがシェリーの資格を持っているのもあって、当店ではシェリーも多く取り扱っておりますので、そちらも是非楽しんで頂きたいです。」

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── カクテルではどのようなものが人気ですか?

吉野氏「季節によって旬のフルーツや野菜、それからハーブ、紅茶の葉などを使ったカクテルが大変人気です。」

── ハーブや紅茶の葉を使ったカクテルですか?

吉野氏「例えば、コリアンダー、ローズマリー、カモミールといったハーブ、そして紅茶の葉などから、お客様のお好みを伺って、それらとスピリッツを合わせ乳鉢で擦り潰すという、いわば瞬間的なインフュージョンと言えるかもしれませんね。そのお酒を使ってお客様の好みに合わせて、ショートだったりロングのカクテルを提供しております。」

── 他にお酒やお料理など、どのようお薦めがありますか?

吉野氏「料理では、当店と親交の深い軽井沢のホテルから取り寄せているビーフストロガノフがとてもお薦めですね。あっ、それから今でしたらラグビーワールドカップが盛り上がっていますので、”BIG PEAT”というウイスキーのラグビーエディションをお勧めしています。その名の通り、ピート香の強いウイスキーなんですが、その時々で限定のエチケットが楽しめるんです。私自身、子供の頃からラグビーをしてきたので思い入れが強いんです(笑)」

── 吉野さんご自身はこちらで10年以上お勤めと聞きましたが、どうしてバーテンダーを目指したのでしょうか?

吉野氏「大学卒業後ある上場してる飲食関係の企業に勤めていたのですが、接客が好きだったうえ、お酒への興味も深まってきまして、それならバーテンダーになろうと思ったのがきっかけです。それから十数年経ったといっても、まだまだ勉強しなければいけないことが多くあると思っています。」

── シャキっとした白いジャケットも印象的です。

吉野氏「このジャケットはバーテンダーの正装として着用しています。お店に入って最初は黒ベストから始まり、ある程度認められるとこのジャケットを着ることができまして、そこで初めてお客様にカクテルを提供できるようになり、私はそれまでにおよそ3年、4年ほど掛かりました。

もちろんこれはあくまで当店の方針であり、個人差もありますので、そうしないとバーテンダーとして認められないという訳ではなく、良い悪いでもありません。ただ私個人としては、まだまだ勉強していかなければいけませんが、その3、4年があって自信を持ってカクテルを作ることが出来てる部分もありますので、私にとってはそれが良かったと思っております。」

── カクテルの大会にも出場されておりますが、どういう思いからなのでしょうか?

吉野氏「向上していきたいという思いです。もちろん大会に出てなくても向上は可能だと思いますが、私個人としては出場することによって課題を作っていけますし、技術や知識の向上のきっかけとなっているので大切にしています。それとお店のお客様が大会に応援しに来てくれて、楽しんで頂けてるのも励みになっていますね。」

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そんな吉野氏にお薦めのカクテルを作っていただきました。氏の学生時代の友人が山形で農業を営んでおり、季節によって様々なフルーツを届けてくれるそうで、言わば契約農家のような存在なんだそうです。

この日は、その中からシャインマスカットを使ったシャンパンカクテルをご提供いただきました。シャインマスカットをミキサーでネクター状にしてシャンパンと合わせた逸品。シャンパンとシャインマスカットから来るフルーティな風味と上品な口当たりに、生のフルーツらしくどこかその育った土壌を感じさせる自然の香りがして、とても心地良い味わいでした。

吉野氏「こういったフルーツや野菜などフレッシュな素材を使うときには、基本的に素材そのものを活かすことを前提にしていますので、甘みや酸味はほんのわずか足す程度にしています。今回のシャインマスカットは他のお酒をベースにしても大丈夫です。当店では例えばピスコ(マスカットのブランデー)と合わせてお勧めすることも多いです。」

── こういったカクテルを作る時にこだわっていることはありますか?

吉野氏「自分がそういうものが好きだということもありますが、柔らかい優しい味になるように心掛けています。もちろんお客様のお好みを伺ったうえでになりますが、飲みやすくして楽しんでもらいたいという気持ちがあります。」

── 最後に、初めてのお客様に一言お願いします。

吉野氏「最初はやっぱり緊張してしまうと思いますが、もし分からない事があればご相談いただければと思いますし、ぜひお気軽にお越しください。」

接客について”楽しい”と語る吉野氏。しかし節度を持ってお話をされたりなど、お客様との距離感も大事にしているそうです。そういった細かい気遣いをしてくれる落ち着いたバーが、賑やかなここ渋谷の街にもあるのは嬉しいですね。

BAR AdoniS(渋谷/バー)
オフィシャルサイト:
アクセス:
JR山手線 渋谷駅 徒歩6分、京王井の頭線 神泉駅 徒歩6分、半蔵門線 渋谷駅 徒歩6分
住所:
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-23-13 渋谷デリタワー9FマップアイコンMap
お問い合わせ:
営業時間:
18:00 – 翌2:00
定休日:
年中無休
席数:
カウンター9席、テーブル12席
その他: