TEQUILA(テキーラ)映画とお酒

#0001 『食べて、祈って、恋をして』

『食べて、祈って、恋をして』(2010年公開/アメリカ)

監督:ライアン・マーフィー
脚本:ライアン・マーフィー、ジェニファー・ソールト
主演:ジュリア・ロバーツ

[ストーリー]
主人公の女性(ジュリア・ロバーツ)は、夫とのすれ違いや将来への考え方の違いで結婚生活に行き詰まりを感じていました。そんな中、ヨガを通して神様の存在を意識し始め、自分自身を見つめ直し始めていました。そして遂に離婚を決意し、自分探しの旅に出ます。

ローマ、インド、バリへと旅する中で、多くの人と出会い恋をし、その国の料理や文化に触れ、そして祈りを捧げていく中で、本当の自分や人生に大切なものを見つけていく物語です。

[登場するお酒]
ローマに着いた主人公はカフェで知り合った女友達とその家族や仲間と溶け込んでいきます。
イタリア語を習い始めていた主人公はある日、皆とのランチでの食事のオーダーをする場面で、自分がオーダーをすると名乗り出ます。
そして見事にイタリア語で料理のメニューを、それも最高のチョイスでオーダーしてみせます。
その時に頼んだお酒はジェンザーノのハウスワイン。

ジェンザーノ(又はジェンツァーノ/Genzano)はローマ南東部の町で、花祭り、パン、そしてワインの名産地だそうです。
ハウスワインとはそのお店おすすめの看板ワインのこと。手ごろな価格なのはもちろんですが、だからと言って美味しくなればならず、そのためお店のセンスが伺えるワインです。
映画では美味しそうな料理たちと一緒に、かわいい形状のデキャンタで運ばれていました。

そして終盤で登場するのはテキーラ。バリに着いた主人公は現地で知り合ったブラジル人女性にパーティに誘われ、バーカウンターでテキーラをオーダー。
ライムをたくさん絞ってとさらに注文をつけます。そのあとはストレートのテキーラを何杯も!
そしてそのパーティーで、以前とある事故で知り合った男性と偶然に再会して・・・。

様々な経験をしてきた一人の大人の女性が、外国での出会いや別れ、文化や信仰と触れ合う中で心変わりしていく様を絶妙に描いた素敵なお話でした。